2025年末から2026年初頭にかけて、Androidハンドヘルド市場はかつてない盛り上がりを見せています。
その中心にいるのが、AYN Technologiesがリリースした2つの怪物マシン、「AYN Thor」 と 「AYN Odin 3」 です。


「Windowsゲームを手軽に遊びたい」「Steam LinkやMoonlightでのリモートプレイをしたい」「Androidゲームを最高スペックで楽しみたい」…そう考えた筆者が、どちらを買うべきか検討したログを残しておきます。
1. 処理性能を取るか、安定性を取るか
まず結論から言えば、純粋な処理性能では Odin 3 が Thor を圧倒しています。
| 項目 | AYN Thor (Max) | AYN Odin 3 (Ultra) |
|---|---|---|
| SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Elite |
| RAM | 最大 16GB | 最大 24GB |
| バッテリー | 6,000mAh | 8,000mAh |
| 重量 | 380g | 390g |
| OS | Android 13 | Android 15 |
補足: Odin 3はAndroid 15を搭載しており、Androidゲームやアプリの長期的な互換性・アップデートサポートの面でも、Thor(Android 13)より優位です。
Odin 3 – スペック最強モデル
Odin 3に搭載された「Snapdragon 8 Elite」は、3nmプロセスを採用した最新SoCです。PC級のOryon CPUコアを搭載し、シングルコア性能は4GHzを超えます。AYANEOなどの競合製品と比較しても、現時点(2026/01)でAndroidハンドヘルドの頂点と言えるスペックです。
Thor – 熟成された安定感
一方、Thorが搭載する「Snapdragon 8 Gen 2」は一世代前のSoCですが、その分グラフィックドライバ(Turnip等)の成熟度が非常に高いのが強みです。最新の8 Eliteは性能こそ高いものの、現時点では一部のゲームでテクスチャの点滅やクラッシュといったドライバ由来の不具合が報告されています。
2. Windowsゲームのエミュレーション性能
今回のメイン用途である「GameHubを使用したWindowsゲームのエミュレーション」において、このスペック差はどう響くのでしょうか。
- SoCによる性能差: Odin 3とThorではSoCの世代・性能に大きな差があります。GameHubなどでWindowsゲームの快適なエミュレーションを重視する場合、Odin 3の上位モデルを選ぶのが無難です。
- メモリの壁: Windowsゲームを動かす「Winlator」や「GameHub」では、GTA Vのような重量級タイトルで12GB以上のRAMを消費します。Odin 3 Ultra/Maxの24GB/16GB RAMは、こうしたメモリ不足によるクラッシュを防ぐための強力な武器になります。
- ストリーミングという選択肢: エミュレーションが難しい最新のAAAタイトルは、Steam LinkやMoonlightでのストリーミングが現実解です。Thorの場合、メイン画面でゲームを遊びながら、下のサブ画面で攻略サイトやDiscordを見るという、2画面ならではの贅沢な使い方が可能です。
※ ThorはOdin 3と比べると非力ですが、現時点でもミドルハイクラスの処理性能があります。最新のAAAクラスのSteamゲームのエミュレーションは難しいものの、一昔前のゲームであれば十分な速度でプレイできるはずです。
3. ガジェットとしての「ワクワク感」と操作性
AYN Thor – 某DSのようなワクワクするハードウェアギミック
Thorの最大の魅力は何と言ってもその折りたたみギミック。折りたたみ式の2画面ディスプレイは、従来のハンドヘルドゲーム機では体験できないワクワク感や、特有の体験を生むでしょう。
- 携帯性: 本体は折りたたみ式のため、従来のハンドヘルド機よりも コンパクトにに持ち運べます 。鞄の中で荷物と干渉しにくく、重量も380gと軽量で、外出先でも気軽に取り出しやすい点が魅力です。
- 首への優しさ: クラムシェル構造により画面の角度を自由に変えられるため、「手元は下げて視線は水平」 という理想的な姿勢を保てます。これは首の疲れを劇的に軽減します。
AYN Odin 3:完成されたエルゴノミクス
一見、普通の板状デバイスに見えるOdin 3ですが、実用面での工夫が光ります。
- フルサイズスティック: Thorは「蓋を閉じるためにスティックを沈める」必要があり、操作感にやや妥協があります。対してOdin 3はフルサイズのホールエフェクトスティックと本格的なグリップを備えており、FPSなどの精密操作では圧倒的に快適です。
4. 日本での購入価格(試算)
2026年1月現在の為替レート(1ドル≒157円)に基づいた日本円での入手目安です。
- AYN Thor Max (16GB/1TB): 本体約6.7万円 + 送料・関税等 ≒ 合計 7.5万〜8万円
- AYN Odin 3 Max (16GB/512GB): 本体約6.8万円 + 送料・関税等 ≒ 合計 8万〜8.5万円
- AYN Odin 3 Ultra (24GB/1TB): 本体約7.8万円 + 送料・関税等 ≒ 合計 9万〜9.5万円
公式プレオーダーページはこちら:


現時点で Odin 3 Ultra はメモリ価格の上昇に伴い、発送を停止しているようです。
Thor, Odin 3 Maxは2026年1月中旬からの順次開始となっており、今注文すれば2月初頭には手元に届くスケジュールです。
最終結論:あなたはどっち派?
今回の比較から、タイプ別にオススメをまとめました。
迷わず「AYN Odin 3 Ultra」を買うべき人
- 処理性能こそパワー!!
- Windowsゲームをがっつり動かしたい
- 将来的なドライバの進化を含めて長く使いたい
- Androidゲーム用途で長期的に使いたい(Android 15搭載のため)
迷わず「AYN Thor Max」を買うべき人
- 2画面ギミックにワクワク感はプライスレス
- WindowsゲームはSteamLinkでのストリーミングでもok
- 寝転がったり、首を痛めずにプレイしたい
- 安定したドライバと成熟した動作環境で安心して使いたい(Thorはドライバ最適化が進んでいる)
「いっそ両方」という選択肢もあり…?
もし予算が許すなら、両方注文してしまうのも一つの手です。AYNの製品はリセールバリューが非常に高く、合わない方を売却しても損失はそれほど大きくありません。
また最近メモリ価格が高騰しているため、今後さらに価格が上昇していく可能性もあります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
スペックをとるか、折りたたみギミックをとるか。 非常に悩ましいですよね。
どちらも一長一短であり、完璧な正解はありません。
自分自身と向き合い、プレイスタイルにぴったりな一台を探してみてください。
あなたの選択の一助となれば幸いです。
良きゲームライフを!



